ロゴマークを作る時に、重要になってくるのがフォント選び。
高級感やカジュアルな感じ、親しみやすい、落ち着いた感じなどフォントが持つ印象があり、どんなフォントを選ぶかによって企業やブランドのイメージに大きくかかわってきます。
代表的なフォントで作られたロゴマークを見て見ましょう。
Helvetica(ヘルベチカ)
まずは代表格のHelvetica。欧文フォントで1番有名ではないでしょうか。Macintoshでは標準フォントの一つとなりでデザイナー方はよく使うフォントの1つだと思います。
用途を選ばない安定感と汎用性で、本当に様々な企業のロゴとして使用されています。
Trajan(トレジャン)
約2,000年前にローマで建てられたトラヤヌス帝記念柱の碑文が元になっています。厳粛な印象と上品さ、伝統的、偉大など、高級で品のある印象を与えたい時に使いやすいフォント。はらいが特徴的で、文字間の調整は必要ですが、一文字一文字の完成度の高さとバランスの良さが好きです。
そのあたりが愛され続けている理由なのでしょうか。
Gill Sans(ギル・サン)
伝統的なフォントなのに古さを感じさせず、読みやすく綺麗な造りの『Gill Sans』。
小文字の「a」や「g」は特徴的な感じが出ていて、「t」や「S」など、ところどころ切り口がスパッと切れているとことは印象的。いっけん幾何学的に感じを受けそうなフォントですが、ちょっと癖があるせいかどこか温かみを感じる不思議なフォントです。
Myriad(ミリアド)
比較的新しく作られたフォント、愛らしく上品な印象で多くの企業フォントに使われています。読みやすく程よい曲線の丸みが、優しい印象を与えてくれます。
Futura(フーツラ)
このフォントもよく見かけます。高貴なイメージがあるのかルイヴィトンをはじめフォルクスワーゲンなどハイブランドをはじめとするたくさんの企業に使われています。
安定感と高級感を合わせ持ち、幾何学的な要素が強いわりには丸みがあるので、ちょっと可愛いい印象を与えてくれます。
Didot(ディド)
「上品・優美、おしゃれ、女性的」な雰囲気のあるフォントしての代表格。女性ファッション誌に多く使われています。真っすぐ伸びた太いストロークに横のラインが極細なのが特徴。美人でスラっとしていていっけん冷たい感じを受けそうですが、どことなく「かわいらしさ」も合わせ持つ印象を受けます。「憧れる女性」のようなイメージに類似しているのか良く使われる理由がわかりますね。
どの企業・ブランドもフォントの持つ本来の特徴を生かしつつ、行間を変えたり丸みをつけたりなど少しずつアレンジを加えることで、より企業・ブランドのイメージやコンセプトに近づけています。
親しまれ、愛され続けるロゴは、フォントとの素敵な関係があるようです。
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