数年前の話になりますが、アレ?各社一斉にロゴが可愛くなった…。と思ったことがあります。
その変化、実は英文字の大文字ロゴタイプから小文字ロゴタイプに変わったという共通点があります。
では、大文字と小文字の違いで何が違ってくるのでしょうか?
例えば、
DOCOM→docomo
AU→au
MEIJI→meiji
DENTSU→dentsu
単純にキーボードで打っただけでもその印象は違いますよね。
なんだか、角が取れて、優しい感じを受けませんか?
どのような印象を与えようとしているのか
NTTドコモ
特別色である「ドコモレッド」と小文字で「docomo」と表記。未来に向けた無限の可能性とヒューマンタッチ、安心感、信頼感、そしてシンプルで親しみやすさを表現。
mobage
ロゴイメージは「世界を、そして未来を見つめる目。ユーザ同士が楽しくコミュニケーションして欲しい、そんな気持ちが込められています。
キッコーマン
食のよろこびと、こころとからだの健康を、のびやかでやわらかさ、小文字を使用することで、「やさしさ・ぬくもり・親しみやすさ」 を表現。
明治ホールディングス
ふくよかで柔らかな書体、親しみのある小文字を使用することによって、「食と健康」企業らしい明るさと、お客さま一人ひとりとのあたたかいつながりを表現。
mizkan
新しい自体に、新しい目標に挑戦していくグループの変革と挑戦への強い意志を示している。
dentsu
等身大で世界と対話する21世紀のプロフェッショナルなコミュニケーション企業といおうイメージを表現している。
もともとは大文字だったものが小文字にかわった、小文字でロゴが作られようになったのは、最近のロゴの傾向のひとつ。小文字にする理由としては、より親近感を感じさせることができるから。
ものがなかなか売れない時代に技術やサービス面で他社と差別化するポイントが少なくなってきており、顧客との関係をより親密に構築する必要性が重要になってきていると考えられる。そのために大文字ではなく小文字にすることどんな印象になるかというと、
- 柔らかい
- やさしい
- 可愛い
- 親しみやすい
など、より消費者に近い存在として企業イメージを作ることが可能になります。
それに対して大文字の印象は、
- 伝統的
- 格式
- 権威
かしこまった硬い印象を与えるかもしれません。
だからと言って、小文字が良いというわけではなく、CI(コーポレートアイデンティティ)をどう作っていくのか、消費者に企業イメージをどのように伝えたいかなど、時代のニーズ・変化を見据えて大文字・小文字を選ぶことが大切になりますね。
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