先日、クリエイターズマーケットVOL.37に尚貴堂として出展してきました。
日程は12月9日〜10日の2日間。初の展示会ということで気合を入れて挑んだのですが、多くの学びがありました。中でも最大の学びは、店舗としての目線で展示を考えることができたということ。直売形式の展示会だったため、魅力的な商品配置についてだったり、お客さんの導線を考えることの重要性などを、この展示会を通して学ぶことができました。
今回は、そのような学びが得られた流れを書きたいと思います。私の失敗を礎にすることで、少しでも多くの人が成功に近づけますように。
画像は1日目の展示です。狙いはいくつかありますが、少しでも多くの人に見てもらうということが至上目的でした。例えば、展示を入口に向けてL字にすることで、入口から来るお客さんの目に留まりやすいようにしてみたりしています。
尚貴堂のブースは、赤い枠で囲っているD-123にありました。そのため、画像のように入口から来るお客さんの目に留めてもらえるように展示していたのですが、これがどうもうまくいきません。なぜか想定の逆方向からのお客さんが多かったのです。これは何かおかしい…
1日目を終えてから、私なりの仮説を立てて分析してみました。もしかしたら、下画像の2パターンのお客さんが多いのではないかと考えてみたのです。
パターン1
パターン2
お客さんからすれば、せっかく入場料を払ってまで見に来ているのだから、一通りすべてに目を通したいはず。であれば、画像の2パターンのように端から順番に見ていくのが効率が良いと考えるでしょう。その場合、どちらのルートを通っても尚貴堂のブースには想定の逆方向から来ることになるのです。
実際、お客さんとして訪れていた過去の私は画像の2パターンのどちらかのルートで回っていました。そもそも、ネームバリューのない尚貴堂にまっすぐ来るようなお客さんはほぼ存在しないので、初めからこのパターンを想定しておくべきだったところです。お客さんの導線に気を配ることの必要性が身に染みました。
1日目の反省を生かし、2日目は展示を修正しました。まず、ようやく把握できたお客さんの導線に合わせて配置を反転させています。
この配置換えは功を奏したようで、1日目よりも多くのお客さんに足を止めてもらい、商品についての話をすることができました。
変更点はもう一つあります。売りたいものとしての優先度が低いために奥に陳列していた低価格帯の商品を、2日目は最前列に陳列してみました。低価格帯の商品を最前列に陳列することで少しでも多くのお客さんの足を止めてもらい、メイン商材の紹介に繋げる狙いです。
結果としては、この狙いも当たりでした。まず、低価格帯の商品の売り上げは1日目と比べると段違い。商品の配置によって、ここまで違って来るのかと驚きました。
とは言え、考えてみれば当然です。お客さんの立場になって考えると、凄まじい数のブースを短い時間で制覇しなくてはならないため、一つ一つのブースにかけられる時間はそれほど多くありません。ざっと見て、関心が向く商品がなければ次のブースに目を移すという流れが自然です。ざっと見るだけでも目に留めてもらえるようなレイアウトの重要性を感じました
また、狙い通り、低価格帯の商品を見て足を止めてもらったお客さんには商品の説明をする時間を作ることができたため、メイン商材の売り上げも1日目途比べると伸ばすことができました。展示の反転でもそうでしたが、狙った作戦がハマると嬉しいものですね。
以上、クリエイターズマーケット中に行なった私の試行錯誤の流れです。総じて、この展示会に来る客さんの視点で考えるということができていなかったために、多くの失敗をしてしまったという印象です。「顧客の立場に立って考えることが大切」ということは誰でも知っていることですし、私も理解して実践できていると思い込んでいました。しかし、いざ振り返ってみると穴だらけ。まだまだ独りよがりなところが多いのだと反省するばかりです。今回のクリエイターズマーケットへの出展は、その気づきが得られただけでも十分な収穫があったと思っています。
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