クリエイターズマーケットvol.37の反省/展示のプロに聞いてきました

先日、クリエイターズマーケットVOL.37に尚貴堂として出展してきました。画像はその時の展示です。
得るものは沢山あったのですが、その多くは反省。そこで、どこを修正すれば良い展示になったのか、次回の展示に生かすべく、展示のプロに直接アドバイスをいただいてきました。さすがは本職で様々な展示を手がけられているだけあって、とてつもなく的確に、なおかつ大量に指摘していただくことができました。それはもう挫けそうになる程…
今回は、そんな尚貴堂の展示の反省点について一つ一つ書いていきたいと思います。私の至らなかった点を列挙することになるので恥ずかしくはあるのですが、魅力的な店作りなどにも応用できそうな内容も多くありましたので、ここで共有させていただきたいと思います。

●展示全体

・白いテーブルクロスは避けるべし

基本的には白地の背景はNGとのこと。確かに、魅力的な展示ができているところは暗めの背景に商品を陳列していました。商品が映えるようにと思っての白地でしたが、逆効果だったようです。

・展示スペースは有効活用すべし

商品の数が足りなくて余白が目立ってしまっていました。この余白が、白いテーブルクロスによって更に際立つ形に。

・L字レイアウトは難しいので避けるべし

限られたスペースを有効に使いたかったがためのL字レイアウトでしたが、無謀だったようです。クリエイターズマーケットに来ているお客さんは、一つ一つのブースに時間をかけていられないので、どうしてもざっと見て終わりがち。L字レイアウトの奥に展示されている商品なんて目に留まらないのは当然でした。また、増えた展示スペースによって余白が目立つことになってしまったので逆効果になっていたようです。言われてみればその通りなのですが、言われるまで気づけませんでした。

・価格表示は遠くからでも見えるようにすべし

クリエイターズマーケットに来るお客さんは安価な商品を好むため、価格がぱっと見で判断できない商品には近づきたがらないとのこと。尚貴堂の商品は価格の安さを売りにしているわけではないので価格表示は小さめにしていたのですが、クリエイターズマーケットに限っては逆効果だったようです。

●販促物

・商品紹介のパネルは1枚にまとめて下に置くべし

商品ごとに1枚ずつ作った紹介用のパネルですが、展示内に満遍なく配置したために、私がどこに立ってもどれかを隠すことになってしまっていました。これではもったいない。置くならば、3枚を大きい1枚にまとめてバナーのように扱うのが良かったようです。

・パネルは見る距離によって目に入る情報が変わるようにレイアウトするべし

私が用意したパネルは、遠くからでは見ても内容が判別しにくいものでした。大まかな情報は、遠くから見ても分かるように大きい文字でデザインしておけば、もっと効果は出ただろうとのこと。詳細な内容は、それで気になって近づいてくれた人に向けて細かい文字でデザインすれば良かったのです。この失敗も、お客さんの立場になって考えられていなかったが故のものですね。

・電子POPを利用すべし

ipadのようなタブレット機器などで、動画や使用画像を流しておけばより分かりやすかったとのこと。まったくもっておっしゃる通り。今後も電子POPを利用する場面はでてくるでしょうし、いい加減タブレット機器を買うことにします。

●商品レイアウト

・色味の薄いものを上、濃いものは下に配置すべし

レイアウトの定石というものがあるそうで、この通りに商品をレイアウトすれば綺麗に見えるのだそうです。また、小さいものは上に、大きいものは下に配置するのも良いのだとか。

・財布立てを使うべし

尚貴堂の商品にはパスケースが存在するのですが、展示では寝かせてしまっていました。百貨店などではよく使われているのですが、財布立てという什器が存在するので、それを使いましょうとのこと。

・ライティングに気を使うべし

展示会場はそれほど明るくはありませんでした。最近は電池式のLED照明も安く買えるため、そういったものを使って商品をライトアップさせてあげると、より魅力的な展示になるのだとか。

●販売店のバイヤーに声をかけられるためにすべきこと

これは私が今回出展した目的の一つでもありましたが、声をかけられるための戦略が足りていなかったのだと話を聞いていて気付かされました。

・出店履歴、出店予定を明記すべし

過去にどんな場所に出店したか、今後の出展予定などは明記しておくべき。バイヤーの立場からすると、過去の出展履歴が分かれば声がかけやすいですし、信用にもつながるとのこと。

・在住地を明記すべし

出展者の在住地が来ているバイヤーの店舗の近くであれば、もし出展を依頼した場合の交通費や宿泊費の負担が減るため、いざ出展依頼することになれば受けてもらえる可能性が高いとのこと。バイヤーとしても、声をかけても受けてもらえなければ時間の無駄。あらかじめ在住地を分かるようにしておけば、声をかけてもらえる可能性が高まるというわけです。
以上、お忙しい中にも関わらず、ものすごく丁寧に指摘していただけました。本当にありがたいです。
エキナカのショップなど、通りがけに目に入る店舗のレイアウトもクリエイターズマーケットと似た条件なので、参考にすると良いとのこと。意識して見るようにすると、確かに展示の参考になる要素が多く、とても勉強になります。
アドバイスをいただいた帰りには、早速画像のような財布立てを始めとする展示に役立ちそうな什器をいくつか買って来ました。もう、二の轍は踏みません。
尚貴堂として出展した展示会はクリエイターズマーケットだけではありません。商品を置いて欲しい販売店さんがメインのお客さんとなる展示会も今後は増えて来ますので、今回は山ほどの反省点に気づけて本当に良かったと思います。これほどの反省点が分かっているのですから、次回はどれほどレベルアップした展示ができるのか、もう今から楽しみでなりません。
こうした改善を繰り返し、どんどん尚貴堂をグレードアップさせていただきたいと思います。

文具・雑貨ブランド「尚貴堂」

〜1人文具メーカー、始めました〜

クリエイター:大橋尚貴

HP:http://www.sho-kido.com/

この記事が気に入ったら
「ViewCafe」にいいね !

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です