3分間の物語vol.140「だからどうか 」

こんにちは、作詞家のMikeyです。

普段の私は自分の作った作品について解説することが苦手です。
それは作品を通して自由に感じて欲しいのと、特に仕事で作る歌詞は歌う人のものだと思い、自分の感情を出来るだけ排除して作っているからです。

でもこの歌は、出来たら私の気持ちを知った上で聞いていただきたいと思います。

この歌を最初に作ったのは、2001年9月12日です。
アメリカで同時多発テロが起こった日、日本では日付が変わってからのことでした。
私の知り合いもその時にNYにいました(彼は無事でした)。
私はテレビの画面を見ていることしか出来ず、でも何かしなければ、と思っていました。
結局、私に出来たことは、想いを歌にることだけでした。
その頃の私はまだ作詞家でもなんでもなく、綴った言葉は「歌」だと思いながらもメロディは全く存在していませんでした。

その後…
どうにかメロディが出来た頃、東日本大震災が起こったのです。
東北には親戚がたくさんいて、亡くなった方もいました。
この歌を歌うたびに、震災で傷ついた人のことを想うようになり、私の中ではいつしか今日この日を想う歌になりました。

第１４０回目の今回は、深く傷ついた「あなた」のための物語です。

3分間の物語vol.140「だからどうか 」

自由を奪われ　悲しみにくれて
何も見えなくなりそうでも

暗闇の中にも　きっと　光はある
夜空に星が　輝くように

だからどうか負けないで　もしも翼が折れても
心だけは縛れない　たぶんきっと　誰にも

誰かを責めても　時間(とき)は戻らない
やりきれないほど　つらくても

ずっと祈ってるよ　あなたの　ために
早く涙が　かわくように

だからどうか負けないで　もしも希望が見えなくても
明日はまたやってくる　いつか必ず

だからどうか負けないで　もしも翼が折れても
心だけは縛れない　たぶんきっと　神様でさえ

いかがでしたか？
あなたの琴線に触れることができたらこの上なく幸せです。
それではまた！

公開作品の中には、すでにメロディがついて、メジャーで歌われていたり個人的に歌っていたりする物もあります(主なメジャー作品はコチラ)。
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